ご留意ください
哺乳に問題がある赤ちゃんや、発音や摂食嚥下に問題のある子どもがいても相談できる医療機関が全国的に少なく、舌小帯が原因と思われても治療する施設や医師・歯科医師が少ないのが日本の現状です。
日本小児科学会は2001年に「舌小帯短縮症と哺乳は関係ないため、治療の必要はない」という声明を出したため、全国の小児科医がこの病気に関心を示しておらず、また関心を示すと学会から異端扱いされてしまうという側面があるようです。
私たちは、助産師や管理栄養士、言語聴覚士と共にこの治療にあたり、多くの母親、保護者から喜ばれている事実があります。舌小帯の切除手術は海外では広く行われており、情報を常に新しくしつつ、この手術に積極的に取り組んでおります。
舌癒着症の正式名称は、「舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位症」といいます。
舌が下顎のどこに付いているのかにより、その重症度が変わります。前方についているほど重症度が高くなり、舌の運動を制限してしまいます。
舌が前方に付着するすることで、喉頭(気管の入口)が前方に倒れます。このことが原因となり、適切な呼吸ができていない場合があります。身体に酸素を十分に取り入れることができないことから、突然死症候群、無呼吸症候群などのさまざまな問題や、赤ちゃんの授乳障害に関係している場合があります。
【新生児】
赤ちゃんは通常、呼吸をしながら母乳を飲む事ができます。舌癒着症の赤ちゃんはこれがうまくできません。例として、授乳中にすぐに口を離してしまったり、乳首を深く咥え込むことができなかったり、呼吸が苦しそうだったり、肌の色が茶褐色であったりします。また、寝てくれない、よく泣く、体が硬い、音に敏感、大理石様皮膚、髪が逆立っている、手足が冷たい、いびきをかく、アトピー性皮膚炎など多種多様な症状を認めることがあります。【幼児期〜思春期】
ボォっとしている、言葉が遅い、記憶力が悪い、すぐにキレる、落ち着きがない【成人】
イライラしやすい、記憶力低下、昼間眠い、いびきをかく、睡眠時無呼吸、夜中に何度か起きる、疲れがとれない、冷え性 など手術は予約制です。日帰りで行います。乳児の場合は無麻酔で切除を行い、手術は数分で済みます。
出血はありますが、ガーゼで圧迫止血します。十分に止血してから、授乳をしてもらいます。連携している助産師の授乳指導をお受けいただき、哺乳状態を確認してもらいます。
幼児〜小児の場合は処置が落ち着いて受けられる子に関しては局所麻酔と笑気ガスにて手術を行います。当院では全身麻酔での手術事例はありません。
小帯の状態と手術の状況に応じて小学生以上の場合は傷口を縫う場合がございます。
癒着防止マッサージをお伝えし、マッサージのやり方を確認できたら、ご帰宅いただきます。
手術は予約制です。日帰りで行います。
乳児の場合は無麻酔で切除を行い、手術は数分で済みます。出血はありますが、ガーゼで圧迫止血します。十分に止血してから、癒着防止マッサージをお伝えし、マッサージのやり方を確認できたら、ご帰宅いただきます。
幼児〜小児の場合は処置が落ち着いて受けられる子に関しては局所麻酔と笑気ガスにて手術を行います。当院では全身麻酔での手術事例はありません。
傷口を縫うことはありません。