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  • ◎唾液が減ると口にカビが増える?

    2019.05.06
    唾液は歯や口の環境を守る為にとても大切で、様々な働きをしてくれます。 その働きの中の1つに、pH緩衝作用があります。 口の中は唾液の作用により中性(pH6.8前後)に保たれています。しかし、唾液が減ると口の中のpHが酸性になり、細菌が繁殖しやすくなる為、口内環境が悪くなります。 そうやって増殖する菌のひとつにカンジダ菌があります。カンジダ菌=カビの一種です。 カンジダ菌は元々人の皮膚や消化器官に常在しており、本来では体に悪影響を与えることはありません。しかし、このようにカンジダ菌にとって良い環境が作られ、増殖すると悪さをするようになってくるのです。 その代表が誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎は本来、食道に入るべきものが間違えて肺に入ってしまい炎症を起こすという肺炎で、高齢者の大きな死亡原因となっていることで注目を集めている病気です。誤嚥性肺炎は異物が肺に入ってしまう事が原因ではなく、肺に入った異物が炎症を起こすことが原因です。ですから口の中に悪い菌が沢山いるほど、誤嚥性肺炎のリスクが高まるのです。 誤嚥性肺炎を起こす菌は色々とありますが、歯周病菌だけでなくカンジダ菌もその代表です。 唾液が減少することで繋がる病は沢山あります。 
    歯科衛生士 相澤愛梨
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