「骨粗鬆症の薬を飲むことになりました。
副作用もあると聞いて怖いのですがどうすればいいですか」 という質問がよくあります。 副作用を予防するためには、お薬を飲む前に歯科検診を受けて必要な治療を行い、しっかり終わらせること、メンテナンスを受けてお口の健康と発症の引き金となる抜歯を避けること大切です。
薬を飲んでいる方で、このような症状はないですか?
1.歯茎が腫れたり、膿が出る。
2.治療していたところの痛みがずっとでている。
3.口内炎の潰瘍が治らない 4.顎が重い感じがしたり、しびれたりすることがある。
これは 薬の副作用の可能性がありますのでこのような症状がある場合は、歯科医院に行きましょう。
初期の浅い潰瘍であれば、定期的に消毒して経過を見れば治ることがありますが、進行すると骨炎、骨髄炎と言った症状になり、腐骨除去術が必要になることがあります。
熱が出ることもあります。(骨髄炎の詳しい内容は次回に載せます) 初期症状に気づいて、薬を止めて治療をすれば比較的早期に改善する場合もあります。
口腔ケアを適切になされれば、発症をかなり予防できます。
副作用は、ひどくなると回復が難しい場合もあります。
骨粗鬆症のお薬を飲まれている方は、受診時にお申し出くださいね。
歯科医師 関戸智帆