みなさんは「初期虫歯」と歯科医院や保健所で言われたことはありますか?
初期虫歯とはまだ歯に穴は空いていないけれど、虫歯になりそう、進行してしまいそうというサインのことです。
最初は歯の表面が白っぽく変化します。もう少し進むと、ザラザラした表面の白っぽいものに変わっていきます。これ以上進むと、いわゆる"虫歯"の状態で、歯に穴が開いたり、痛みが出たりします。
虫歯になってしまったら、基本的に削るという処置の方法しかありません。
ですが、初期虫歯の場合は"進行を止める"ことができます。
つまり"削らずに済む"ということです。
進行を止めるのに最も効果があるものは、皆さんご存知"フッ素"です。
歯磨き粉にもフッ素が入っているものがほとんどですが、歯磨き粉に入っているフッ素は、国のルールで決められている濃度以下の物しかありません。その点歯医者さんで塗布するフッ素は、市販の歯磨き粉の約6倍ものフッ素濃度の物を使用しているため、初期虫歯の進行を止めるのにとても効果的です。
先程、初期虫歯に特徴はお伝えしましたが、なかなかご自身で初期虫歯を見つけることは難しいですよね。
定期的に来院していただき、歯に穴が開いてしまう前の初期虫歯の段階からみつけてフッ素で歯をしっかりと守っていきましょうね。
歯科衛生士長 黒宮実桜