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    2019.02.03

    「酸蝕症」という歯の病気をご存知ですか?
    酸蝕症とは、酸性度の強い食べ物や飲み物、また逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、歯が病的に溶けて、傷んでしまう症状をいいます。お酢や梅干しなど、すっぱいものを欠かさず食べる健康志向の食生活や、ストレス社会の中で増え続けている逆流性食道炎など私たちの食生活や多忙な毎日との関わりがあるので現代人ならではの生活習慣病として注目されています。
    酸蝕症は虫歯と違い酸に触れた歯面全体が広範囲に溶けます。まず歯の一番外を覆っているエナメル質が溶け、進行すると象牙質という部分がむき出しに。知覚過敏が起きやすくなります。
    大人の酸蝕症も注意が必要ですが、子どもの酸蝕症はとくに要注意です。子どもの歯、いわゆる乳歯や、生えたての永久歯のエナメル質は未成熟で軟らかく、酸に触れる機会が多いと酸蝕症になりやすいです。例えば、「部活動の熱中症予防にスポーツ飲料を飲む」ケースです。部活中、熱中症対策のためスポーツ飲料を休憩ごとに飲むお子さんは多いです。スポーツ中は口の中が乾燥し、唾液が口の中を洗い流してくれません。酸性飲料の影響をダイレクトに受けやすいのです。他にも「健康のために毎日乳酸菌飲料を飲んでいる」、「寝る前に酸性の飲食物を摂っている」など思いのほか酸蝕症になる可能性がある習慣があるお子さんは少なくありません。
    1つの予防法としては、酸性の飲食物を摂ったあと、お水でお口をすすいでください。これだけで、口内のpHは中性によりますので、酸蝕症が起こるリスクが低くなります。
    あなたも、あなたのお子さんも、酸蝕症になりそうな習慣がないか日頃の習慣を振り返ってみてくださいね。

    歯科衛生士 山崎響子

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